学び続けよう。

学び続けよう。

おはようございます。

朝から激しい雨が降っております。

今日から7月。文月です。

まあ文月と言っていた頃は

旧暦で今の8月頃の話です。

ウエザーニュースによれば、

文月の由来の一つは

穂踏月(ほふみ月)だそうで

稲穂が実るイメージです。

七夕は季語としては秋ですよね。

(立秋を過ぎています)

納得感があります。

涼月(りょうげつ)なんて言葉も

7月を意味するのですが、

これも秋をイメージさせますね。

せっかくだから秋の季語をいくつか。

朝顔、お中元、西瓜、盆踊り

これらも秋の季語ですからお間違いなく。

おっと・・・化学の担当なのに

国語の教師みたいなことを書いてしまった。

和歌や俳句の世界だとか古典の世界を

語ると、

必ず現れるのは

そんなの勉強する意味あるの?

論争です。

まあぶっちゃけ古文が読めても

世の中には直接的には役に立ちません。

でも、大学教育っていうのは

直接役に立つかどうか、

ではないんですよね。

究極的には

役に立つことだけやりたいなら

専門学校に行けばよいはずなのです。

医学部には専門学校がなく

医師の育成はすべて大学教育を通じてなされます。

これにも意味があると

私は考えています。

世の中生きていくのに必要な教育は

義務教育でやっています。

小中学校の教科書を隅から隅まで

ちゃんと理解していれば

最低限必要な知識はほぼ入ります。

それに対し高校生以上が学ぶ内容は

別に役立たないことも多いです。

高校・大学教育は本来「高等教育」です。

高等教育っていうのは

生きていく最低限を学ぶのではなく

広く教養を身につけたり

専門知識を身につけたり

そういう教育なんですよね。

だから必要でないことも多い。

でも良く、理系なのになんで

共通テストで古典いるの?

みたいなことが議論されますが

国公立の上位校に進学するということは

高等教育を受け

社会でも指導的立場になるかもしれない

人材の育成をする訳で

そういう人間を育成するにおいては

幅広い教養が必要なのです。

国の歴史や文化を理解し

そういう背景知識を前提として

行動する。

これが求められているのです。

例えば会社を経営する人間が

儲かればいいやと

反社会的な行動や

文化を破壊するような行動をとれば

日本はおかしくなりますよね?

だから人の上に立つ人間には

そういう教養が大事なのです。

単に法を犯さなければいい

という訳ではありません。

例えば貿易をする人でも

儲かればどこの国のどの相手とでも

取引をして良いのか?

ということなんですよね。

やっぱり歴史的な背景だとか

政治的な状況

相手国の文化

そういったものを

キチンと考えないと

後々色々な問題を生じるかもしれない。

また、経営者が営利に走り過ぎた場合

本来の日本の文化を破壊することに

なるかもしれない。

でも教養があれば自制心が生まれ

合法か違法かだけでなく

やるべきことかやらざるべきことなのか

と判断が出来る訳です。

高等教育を受けるということは

多かれ少なかれ

そういう側面があります。

歴史を学ぶ

ということに関しても

近現代史だけで十分

ではないのです。

究極的には

神話の時代から学ぶ必要がある。

私はそう思います。

神話には

国の成り立ち、国の文化の

究極的な背景があります。

先人たちから受け継がれた

守るべき文化の源流があります。

だから、今の国際関係を理解するため

今の政治状況を把握するため

なんて薄っぺらい学びでは足りないのです。

近現代史だけでは足りない。

高等教育を受ける人間は

本来、教育課程が終わっても

学び続けるべきなのです。

学びには終わりがない。

年を取るほどに

教養の大切さを感じます。

学んだはずなのに

理解できていなかったこと

忘れてしまったこと

色々あります。

だから私自身学ばなくてはならない。

皆さんも受験が終わったら

医学の専門知識をしっかりと学ぶことは

もちろん大事ですが

専門知識以外のことにも

貪欲に学び続けて欲しい。

皆さんが偉くなればなるほど

皆さんの判断が

多くの人に影響を与えるようになります。

だから一面的な判断だけでなく

広い教養をもって

多面的に物事を見て判断できるよう

学び続けてください。

私も学び続けます。

ま、そんな感じで。

ごきげんよう!