教育論①

教育論①

こんにちは!

炎の医学部合格請負人こと

医学部特訓塾、化学担当の本田です。

皆様、ご機嫌麗しゅう…

最近、色々な方に教育相談を受けます。

医学部受験

に限定した話ではないのですが

私自身、一応、比較教育社会学

という学問分野の学位を持っておりますので

それなりの数の論文を読んだ経験もあり

30年、民間教育ではありますが

様々な家庭の子供達を指導した経験や、

空手家として、

幼年から大人になるまでの成長を

見届けた後輩も沢山いるという経験から

それなりに

教育に関する知見はあるのではないかと

自負しております。

プライバシーの問題があるので

詳細は省きますが、

あるご家族で

文化や芸術は必要か?

という論争になったそうです。

進学という観点で見れば

文化や芸術など時間の無駄かも知れません。

しかし、

その考えは短絡的です。

東大では、駒場キャンパスにいる間

一般教養として

専門外のカリキュラムが

充実しています。

一見すると専門には役に立たない内容です。

しかし、役に立たないようにみえる知識や

教養は、

社会的な地位が上がる程

必要になります。

だから、世界中のトップクラスの大学では

一般教養を重視します。

例をあげると、

ヨーロッパでトップクラスの経営者同士は

オペラの幕と幕の間の休憩時間に

仲良くなると

野村證券の副社長まで務めた知人から

聞いたことがあります。

会食の際の所作や仕事以外の話題が

社会的地位のある人間には

求められると言われます。

他国に戦争に敗れた民族が

立ち上がれるかどうかは

その民族のもつ、文化や芸術の力に

比例するという説もあります。

文化や芸術は国民の自尊心を高めます

文化や芸術を学ぶことは

人の内面的な厚みを形成し

その厚みが、人を強くします。

一面的な能力を高めるだけでは

一面的な試験やコンテストに強い子を

作りますが、

失敗や挫折に脆い子にしてしまいます。

自国の文化や芸術を学ぶことは

地域や国を愛する国民を育てますから、

ある種の国防にも繋がります。

また他国の文化や芸術を学ぶことは

世界平和に寄与します。

自分が好きな芸術を持つ国を

踏み荒らしたいと考える人は少なく

相互の尊重や理解が進みます。

だから

文化や芸術なんて必要ない

なんて考えるのは

短絡的すぎますよね!

そして文化、芸術を学ぶことは

五感を研ぎ澄ましますから

目先の試験や、コンクールにも

全く無意味、ではないのです。

もちろん、勉強で勝負するのに

文化や芸術にばかり

時間を割いてしまうのは

本末転倒ですが、

非受験学年であれば

寸暇を惜しんで勉強、とはせずに

ある程度の文化や芸術を楽しむ時間

があってもよいですね、という事を

言いたいだけですが…

ま、そんな感じで。

ご機嫌よう!