2020年1月8日
入試が近くなったので大学別の傾向やら対策やらについて
コメントを出していこうと思います。
今回は表題にもあるように岩手医科大学の医学部について書きます。
化学担当者としての意見です。
岩手医科大学の難易度と合格ライン
数年前に急激に問題が難化した岩手医科大学でしたが
一昨年あたりから問題の難易度も落ち着いた感があります。
合格ラインなどについては
医特の生徒の結果と仲良くさせて頂いている幾つかの
予備校さんとの情報共有の中で分析された数字です。
2019年だと正規合格している生徒だと50%以上の得点が取れているようでした。
他教科の得点率も影響しますが、45%以上の得点率で、1次合格ラインに乗れる感覚です。
その理由と赤本の間違い
これは知識部分で細かいことを求められることで受験生は試験中に徐々に心が折れていき問題の難易度以上に得点率が下がってしまうのだろうと予想されます。
まあ赤本の解説でも例えば2019年度第2問の問1の
イを『Heについての文である』、なんて出鱈目が
書いてあったりするので受験生が試験場で
「ヤバい…」
と焦るのも無理はないと思います。
ちなみに、空気中に多く含まれる気体は
窒素>酸素>アルゴン>二酸化炭素
の順ですし、アルゴンで0.9%二酸化炭素は0.03~0.04%
ですから、ヘリウムということはないですよね。
手前味噌ですし、塾生以外の方が読んだら
「どうしようもないじゃん!」とムカつくと思いますが
ほぼ全ての知識問題についてテキストに収録されている事項ですから
医特の教材をちゃんとやってくれていて冷静に解けるのであれば
理屈の上では相当な高得点が出るでしょう。
しかし、今年の9月に塾生に演習させたところでは
合格点に達したのは当時で半数程度でしたから
なかなか難しいという受験生の感想通りなのだと思います。
事実、同程度の学力の塾生に
問題を切り取ってやらせた場合は
比較的正答率が高いものもテスト形式でやらせた場合
相当正答率が下がってしまうという現象が
起きたことで確認が取れています。
細かい知識対策
細かい知識対策としては今週末あたりに
我が塾生であればもう一度テキストを通読してみること。
入試に問われる細かい知識で正解しなければいけないものは
すべてテキストに書いてあるか書き込ませてきたと思います。
塾外生の方は学校の教科書の通読かな…
ちょっと知識面で足りないけれどそれでも意外な盲点が見えてくるので
知識対策としては効果的だと思います。
理論の問題は普段使ってきた問題集をキッチリ解くことができるのであれば
まずは合格点は取れると思います。
2019年の第3問の問5とか
2017年の第2問の問1とか
受験生としては難しく感じるものもあるとは思いますが
合格点をとるゲームだと割り切って解いていけば
引っかかるところは置いておいて上手に戦うことで
合格点に到達することができると思います。