2026年医学部入試の序盤戦が終わりました。

ここまでに実施された試験で,愛知医科,岩手,国際医療,帝京,東北医科薬科,自治医,兵庫医科と一次試験がありました。国際医療以外の大学には複数名の受験者がおりますので,試験問題を持ち帰ることが出来ない大学でも,ある程度の出題の再現が出来ております。その中で,「ポリアセチレンにヨウ素をドーピングすると導電性が大きくなる」という白川秀樹先生がノーベル化学賞を受賞されたことで有名な導電性高分子の話題が既に2校で出題されていることが判明しました。いずれも問題を持ち帰ることができない大学での出題ですので,解答速報を派手に出している業界大手の医専予備校さんでもこの情報は発信できていないと思います。手前味噌になりますが,生徒との距離が近い医特だから手に入れることのできる貴重な情報です。

昨年,日本人がノーベル化学賞を受賞した流れでの出題ですから,これは本年度,出題の流行となるであろうと予想されます。私は医特のレギュラー授業で,日本人のノーベル化学賞受賞があったから,過去のノーベル化学賞に関する出題(リチウムイオン電池か導電性高分子)はかなり出る確率が上がると思うよ,と言ってきましたので,予想が当たったと言えるでしょう。

また,有機化学で,「ヘミアセタール構造をもつ環状分子が開環すると還元性を示す構造となる」という糖で学ぶ知識を使って解く問題が既に2校で出題されております。これも要注意ですから,必ず復習しておいて欲しいところです。私は当日の夜に生徒達から聞き取り再現した問題を教室で解説会を開いて説明しました。これからも

出題傾向が分かる流れが生じたら,会員限定コンテンツで発信をしていきたいと思います。

 ただ,残念なのは多くの大学で,有機・無機の知識を問う問題が出題されても,医特生は訓練されているために,そういった問題をあっさりと解いてしまうせいか,印象に残りづらいという傾向があり,実は隠れた流行が起きていても誰も気づいていないということが大いにあり得ます。嬉しいけれど,ちょっと困った話であります。

 2月1日からは前期の入試の天王山のような日程となります。寒さが続きますので,体調管理に留意しながら

積み重ねてきた努力をいかんなく発揮して下さいね。