2018年12月28日
こんにちは!
今回はタイトルにあるように
医学部を目指す学力不足の現役生
がこの時期に何をすべきか?
という内容で記事を書こうと思います。
数日前、
私が医系予備校で仕事をしていることを知っている
知人から
子供が現役生なんだけど、学力は全く届かないレベルで
医学部を目指しているんだ、どんな勉強をさせれば良い?
という質問をされました。
通塾可能な場所に住んでいるのであれば
「四の五の言わずに医学部特訓塾に通わせろ」
というところですが、
かなり遠方であるので
本人に連絡し、細かく学力状況を聞いて
やるべき方法を伝授しました。
この経験を通じて
世の中にはこういう悩みの方も多いんだな、
と感じたので
あくまで最大公約数的な回答ですが
現役生が今すべきことを書いてみよう
と思いました。
想定しているのは
「医学部に学力が全く届かない高校3年生」
です。ギリギリのラインの成績の方ならば
異なる戦略ですから
あくまで、学力が全く届かないレベル
と仮定します。プロからみれば合格可能性0の生徒ということです。
この場合でも,次年度のために受験は経験して欲しいから
必ず数校は受験して下さい。
さらに,今からの時期の勉強方法が来年の4月からのスタートで大きな差を作るので
ここからの勉強方法を間違えないでください。
最悪なのは、どうせ浪人するから、今のうちに遊んでおこう!と言って勉強を放棄してしまうことです。
こんなことをしていたら4月の時点で大幅に出遅れ、4月の時点で「2浪確実」の烙印を押されてしまいます。
成績が全く届かない生徒の場合でも本当は私たちプロに診断してもらうのが一番ですが
今回は最大公約数的なことを書くのが目的ですのであくまで一般論を書きます。
(1)まずは「未修科目」をなくすこと。
学校で選択していたとしても,特定の分野は全く分かっていない、などという場合には
未修科目と何ら相違がありません。4月から浪人生活が始まる前に「未修科目」をなくす努力は必要です。
未修科目がある場合には,ベストは塾や予備校に行き、今から3月までに基礎学力に絞っても構わないので
まずは未修科目を既習科目にする作業をして欲しいです。
まだ企画段階ですが,医学部特訓塾では未修科目をなくしてもらうための超速習講座を2月下旬~3月に実施する予定です。
(2)数学・理科を分野別に攻略する
全く成績が届かない場合でも受験をする経験は必要です。しかし白紙の答案を書きに行くようでは
折角の経験も効果半減です。できることならば、合格可能性を少しでも高めることは必要ですし、
せっかく試験を受けるのであれば、それに向けて勉強するべきです。
そこで、ざっくりと赤本で出題傾向を把握したうえで、数学・理科を出題されやすそうな分野を1つずつ攻略するような勉強をして頂きたく思います。
全体を数週間でどうこうはできないので、ここは割り切って分野を絞って勉強してほしいです。
この場合、まずはやさしめの問題集をやります。
医学部受験をするからと言って難しめの問題集をいきなりやっても時間の無駄です。
やさしい問題を答えを見ながらでもいいのでさっさとやってしまいます。
あくまで分野を絞ってやること。
答えを見ながらやった時は、翌日に答えを見ずに同じ易しい問題集をやってください。
次の日は、もう少しだけレベルを上げた標準的な問題集をやってください。
できれば2冊以上。物量作戦です。同じような感じの問題を数多く繰り返すことで
その分野のやり方を体に教え込むイメージです。
医学部特訓塾の通常の指導でも
同じようなタイプの問題を何問も繰り返し解きこませることで
解法を体の中に教え込みます。
1を聞いて10を知るようなようなエリート以外は能力なんて50歩100歩ですから、
普通の素質の人間は同じことを繰り返し繰り返しやるべきなのです。
ただ全く同じだとモチベーションも上がらないので2冊以上問題集をやればよいのです。
この作業をする際も解答解説を見ながら進めて構いません。1問に30分も1時間もかける段階ではないですから
解説をしっかり読み進めることで作業効率を高めましょう。さっさとやればよいのです。
これも超基礎の易しい問題集をやった時と同じで
解説を見ながらやった場合には翌日に今度は自力で解きなおす、という作業をしてください。
おそらくこの作業をしていれば入試に突入してしまうことになると思います。
でも分野別にしっかりと対策できていれば試験本番で一矢報いることができると思います。
手ごたえがつかめれば、次年度の勉強の大きな力になります。
この記事を参考にして頂き、
学力が大いに不足している現役生諸君が時間を無駄にすることなく
有意義な時間を過ごしていただければ幸いです。
ま、そんな感じで。
See you!