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2026愛知医科大学解答速報【聞き取り再現】

本日、2026年入試のスタートとして愛知医科大学の入学試験が実施されました。

残念ながら愛知医科大学は問題を持ち帰ることができないので、塾生から聞き取りをしたレベルで問題を再現

したいと思います。受験生の皆さんが今年の入試のトレンドがどうなっているのかなどを解析する一助となれば

幸いです。生徒の記憶による再現ですので,細部に色々と間違えがあるかも知れません。その辺は御容赦下さいね。

1 理科

1-1 化学

化学は例年同様に大問が2つでした。

1-1-1  大問1の1枚目

大問1は2ページにわたる問題で、1ページ目はリンに関する知識問題でした。

「水中保存」「黄リン」、「赤リン」、「同素体」などの語句を書かせる問題のあと、

リン鉱石にコークスとケイ砂を混ぜて強熱することで黄リンを生成する化学反応式

2 Ca(PO4)2 + 6SiO2 + 10C → 6CaSiO3 + 10CO +P4

を書かせる問題が出題されたようです。手前味噌ですが、医特生は徹底的にトレーニングされているので

この問題は試験会場の誰よりも早く通過できた自信があると塾生達は声を揃えて報告してくれました。

1-1-2 大問1の2枚目

リン酸の三段階の電離平衡に関する問題でした。昨夜の現役クラスで今年はリン酸が来るような気がする…

と言ったばかりだったので、報告を受けたときは震えました。

各電離定数はK1=7.6×10^-3  K2=6.2×10^-8  K3=2.1×10^-13 

またlog7.6=0.88  log6.2=0.79  log2.1=0.32 が与えられています。

問1(1)は[H3PO4]=[H2PO4^-]となるときのpHを求める問題でした。これはK1の式にそのまま代入すれば楽勝でした。

  (2)は[H2PO4^-]=[HPO4^2-]となるときのpHを求めさせる問題。K2の式にそのまま代入すれば楽勝です。

  (3)は[HPO4^2-]=[PO4^3-]となるときのpH。これもK3の式にそのまま代入するだけです。

問2は[H3PO4]:[H2PO4^-]:[HPO4^2-]:[PO4^3-]の比を求める問題で、

   最小の化学種のモル濃度をを1とし,他の化学種のモル濃度は10の累乗で表せという問題でした。

  (1)ではpH=3のとき (2)ではpH=12.68のとき 

  これはK1の式に数値を代入して[H3PO4]:[H2PO4^-]をもとめ,K2の式に数値を代入して[H2PO4^-]:[HPO4^2-]を求め、

  K3の式に数値を代入して[HPO4^2-]:[PO4^3-]を求めます。

  そしてこれらの比を連立すれば良いのですが、このときに問題文に与えられているlogの値が活きてきます。

問3は濃度と体積が与えられているリン酸,塩酸をそれぞれ中和するのに必要な水酸化ナトリウムの質量比を求める問題でした。

  単純に 酸の水素イオンのモル数=塩基の水酸化物イオンのモル数 を計算し何倍かを求めるだけでよいのでかなり簡単な問題

  でした。しかしここまでたどり着かずこの問題から離脱してしまった受験生が多かったのではないかと思います。

1-1-3 大問2

大問2は有機化学の構造決定問題でした。

分子式C12H14O3で与えられるAの構造式を求める問題です。

Aを加水分解するとBとCが得られます。Bは還元性をもたず、塩化鉄(Ⅲ)で呈色せずしない物質です。

元素分析をさせてBの組成式を求めさせられます。Bの組成式がC4H4であることは容易に求められるようです。

その上で,Bと金属ナトリウムを反応させたときに出来る塩について,凝固点降下を求めさせられます。

モル凝固点降下が1.85 427mgの塩を50gに溶かしたところ,凝固点が0.2K降下したことが示されます。塩の電離を考慮して

式量が158と分かります。

またBを過マンガン酸カリウムで酸化すると300℃で昇華性をもつ物質になるということから、Bは酸化するとテレフタル酸となる物質であることから,Bはメチル基とカルボキシ基をパラの位置にもつ物質で,Bのカルボシ基とCのヒドロキシ基でエステル結合するとAに

なるのだと分かります。

Cについては,五員環構造と鎖状構造の間で平衡状態になる物質であることが書かれていたみたいです。

Aの分子式とBの分子式からCの分子式が分かり、さらにヘミアセタール構造をもっているから開環するのだろうと予想され,不斉炭素原子もC由来であることがわかり,Cの構造が特定できます。

これによってAの構造式が分かります。大きな流れはこんな感じです。

有機化学の問題はやや難しめであっただろうと思われるので,昨年よりは難易度が上がったなと感じました。

1₋2 物理

物理に関しては出題内容のみを書かせて頂きます。

大問1 光、ホイヘンス
大問2 交流 RL回路
大問3 慣性力(台の上に小物体が乗ってるやつ)

2 数学

2-1 大問1 

大問1は、小問集合でした。

2-1-1  小問1

小問1は図形問題です。 辺の長さがAB=6,BC=5,CA=7の三角形ABCの面積を求める。内接円の半径を求める問題。

BとCの外角の二等分線の交点とBCの距離を求めさせる問題でした。

2-1-2 小問2

小問2は(1/an+1)-(1/an)=6(n+1)(n+2)の漸化式、

小問3はy=e^(kx) sinx  に関して,この関数が極大値をとるときのxの値を求める問題,極大値の総和を求める問題でした。減衰曲線は医特の冬期講習会で

小柏先生がしっかりと扱ったので楽勝だった人が多かったようです。

2-2 大問2

大問2は記述問題でした。 四次関数y=x^4 - 2x^2 + 1とy=m^2  で囲まれた部分を左からABCとするとき、面積A+C=Bとなるmの値を出す問題でした。

2-3 大問3

大問3も記述問題でした。確率漸化式で、サイコロの3の倍数が出たら+1、その他が出たら移動なしで2回連続3の倍数以外が出たら試行終了

終了時の座標をnとするときの確率をPnとする。

(1)はP1, P2を求める問題

(2)は PnとPn-1の関係を求める問題

(3)は  | Pn+1-Pn | <10^₋1 となる最小のnを求める問題

3 英語

英語は少し形式が変わってて、最初の「誰にも解かせないぞ」系のやつがなくなりました。
大問1 2つの文の空欄に当てはまる単語を選べ的なのが3つあって、選択肢が下に共通で1から10までありました。
大問2 AとBが会話してて、Bは何を言っているかや会話において正しいものはどれか、を選択肢から選ぶ問題だったようです。

   (例えばno choice butを言い換えている文を選ぶみたいな感じです)
大問3 文法問題
大問4 中文のどこに指定の語(the guise ofとbutとnotでした)を入れるかみたいないつものやつ
大問5 長文 肥満について
大問6 長文
大問7 長文 親が呼吸器系疾患で死んでしまった筆者のお話(物語っぽい)
前半が易化した分長文はやや難化気味な気がしたと生徒が言っておりました。

取り急ぎ2026年医学部入試,初日の愛知医科大学の出題内容の報告でした。

本田 哲生
本田 哲生
医学部特訓塾代表。化学科講師。東京大学教育学部卒業。東京大学理科二類に在籍中の1992年から,杉並区阿佐ヶ谷の地で大学受験の専門塾を設立。30年以上,大学受験の指導を続けている。どうしようもないダメな生徒を自宅に下宿させ国立大学医学部に合格させたことを契機に,医学部受験指導を開始,医学部受験指導も23年に及ぶ。2008年に小柏先生と共に医学部専門予備校である医学部特訓塾を立ち上げ現在に至る。医学部特訓塾代表であり,同時に現場に立ち続ける化学講師でもある。

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