
2026年度解答速報 埼玉医科大学後期 化学
埼玉医科大学らしい重めの問題でしたね。制限時間内に解答するのはなかなか難しかったかと思います。
第1問
問1
(1)ハロゲンの性質。正しいものを選ぶ。①④が正しい。
②フッ素は淡黄色 ③塩素は水に溶け、塩酸と次亜塩素酸になる ⑤ヨウ素は常温では固体
(2)ハロゲンの沸点の順は
HCl<HBr<HI<HF これ知らない人はいないはず
問2
(1) SiO2は酸性酸化物。ケイ酸ナトリウムに水を加え加熱すると水ガラスができる。ケイ酸を加熱して脱水すると多孔質のシリカゲルになる。
(2) 計算問題。見慣れないから難しかっただろう。
図がヒントになっている。左辺の図の右側で上下に2つH2SiO3を囲む
右辺で左辺と同じところを囲む。この場合は一つ水が取れているが、OH基が2つ残っている。なるほど、すべてのOH基取れるということは
2H2SiO3 → 2SiO4 となるということか。この割合をαとおき、変化しないのを1-αとおけばよいのか。
120α+156(1-α)=140 とおいてα≒0.44… 44%だ! ⑤
問3(1)テルミット反応できない金属はアルミニウムよりもイオン化傾向が大きい金属だね。
だから②④
(2)過剰の強塩基と錯イオンを作るって…両性元素のことだね ④⑤
問4(1)AgClを過剰に水に入れると溶液中の[Ag+]=[Cl-]となるね。
だから、[Ag+]=√Ksp
Ag2Sを過剰に入れると[Ag+]:[S2-]=2:1となるので、[Ag+]=2c, [S2-]=c とおいて
4c^3=ksp 両辺を2倍してから三乗根をとると④が正解と分かります。
Ag2CrO4も同様です。
(2)実際に与えられたkspを代入して比較するだけです。③
第2問
問1 一定量の溶媒に溶け込む気体の質量は一定の温度の下ではその気体の圧力に比例する。これをヘンリーの法則という。
問2 計算の説明は面倒なので、のちほど。ていねいにやれば間違える問題じゃないけど、焦るとつらい問題ですね。
17 ② 18 ③ 19 ⑥ 20 ① 21 ③ 22 ④
第3問
有機化学。最初の設定がちょっと物珍しい感じだから受験生的にはやりにくかったのかもしれません。
問1 元素分析 C:H:O=18:22:3
Aは問題文から、フェノール性ヒドロキシ基をもち、かつ分子量が100以下だからフェノール。
そこで、BCの分子式がC12H16O2となることが分からないと始まらない。
Hがテレフタル酸と分かることと、Eが水にわずかに溶けて…と書いてあるから、炭素数4以上はマストとなる。ベンゼン環に少なくともPの位置に1つずつはCが必要となるとDFの炭素数は8しかなくなる。Dはパラの位置にメチル基とヒドロキシ基があることが分かる。Gが酸性ということはカルボキシ基をもつので、Fはヒドロキシ基が欲しいので、CH3基とCH2OH基をパラの位置でもたせるしかない。
問題文から、Eは直鎖の炭化水素基をもつ、と書いているから1-ブタノール、Gを還元してもEにならないと書いているから、Gのカルボキシ基は3つのCの真ん中についていると判断すべきだろう。
問2 Bの炭素数は12
問3 銀鏡反応はDもFもしない Dはカルボキシ基があるので炭酸水素ナトリウムと反応して二酸化炭素を発生する。Fはしない。 DFともベンゼン環にヒドロキシ基が直接ついていないので,どちらも塩化鉄(Ⅲ)で呈色しない。
問4 C4H10 O4の異性体の数。鏡像異性体を考慮するので,2-ブタノールは2つにカウント。
全部で8個。
問5 Gの酸無水物だから、Gを2つ合わせて水が取れるものを選ぶ。⑤
問6 7.15gのX→0.025モル→Aは0.025モル。 BとCあわせて0.0025モル
Gの酸無水物(G2つから水がとれたやつ)1分子ととA(フェノール)1分子が反応すると、
AとGからなるエステルYとGが1分子ずつできる。
Y(C6H5OCOCH2CH2CH3)の分子量は164だから,Yは1.23gだから0.0075モル。
もともと2つのGから酸無水物ができたのだから、Gは0.0075×2=0.015モルあった。
だからCも0.015モルと分かる。B+C=0.025モルだから,Bは0.01モル。
B:C=2:3だとわかるのだ!
まあ、前期もそうだけど、後期も難しめだったよね。上手に戦って65~70%取れてれば合格点だと思います。






