聖マリアンナ医科大学 化学の傾向と対策

はじめに
さて、今回は聖マリアンナ医科大学化学の過去問分析とその対策について記事を書きます。
さあ、今話題の聖マリアンナ医科大学です(笑)。
聖マリは3浪以上は受かりにくい、と、昔から言われていますが、
やはり噂通りでした。凄まじい得点調整をかけていたんですね。
思っていた以上の多浪・女子差別に開いた口がふさがりませんね・・・
まあ、そんなこと彼らは公式には認めていませんが(笑)。
まあそれはさておき・・・


目次[非表示]

  1. 1.聖マリアンナ医科大学の化学の特徴と対策
  2. 2.2019年の化学の出題分析
  3. 3.第1問 小問集合
    1. 3.1.第2問 医薬品
    2. 3.2.第3問 油脂
  4. 4.2018年度の化学の出題分析
    1. 4.1.第1問 小問集合
    2. 4.2.第2問 イオン交換樹脂とアミノ酸の等電点
    3. 4.3.第3問 糖
  5. 5.おわりに


聖マリアンナ医科大学の化学の特徴と対策

聖マリの化学と言えば記述、でしたが、ここ数年、少しずつ普通の入試っぽくなってきました。
2010年には25題出題されていた記述問題も2019年は4題と減少しています。
しかし,2015年に1度は1題(しかも1行)だった出題が,
2016~2018年に3題となり,2019年は4題中3題が2行以内,
1題は3行と記述量が増えているので,記述の復活の可能性は捨てきれません。
記述対策はとにかく記述問題を集め、その解答例を読み込んでおくことです。
記述は繰り返し同じ内容が出題されますので,十分な準備をすることをお勧めします。

2019年の化学の出題分析


第1問 小問集合


全て基本~標準的な問題でした。
細かく内容を書き出してみると
(1) 記述2題(2行以内)
(2) 濃度の計算
(3) 水溶液の調製
(4) 強酸・強塩基の混合によるpH
(5) 濃度
(6) エネルギー図・平衡定数
(7) 二酸化窒素の水への溶解・酸性雨
ですが、どれもさほど難しい問題ではありませんでした。


第2問 医薬品

(1) 抗生物質
(2) 「ラクタム」の構造
※「ラクタム」とはカルボキシ基とアミノ基が脱水縮合し形成される環構造のことです
「ε-カプロラクタム」を思い出せれば解けたかな?
(3) p-アミノ安息香酸とスルファルアミドの構造
(4)アセトアミノフェンの合成
後半は典型問題ですね。
このくらいは私大受験生なら知っておかないと。


第3問 油脂

これは基本的な出題でしたね。
合格ラインは70~75%程度。
上手に戦えればこのくらいの得点は取れると思います。

2018年度の化学の出題分析

第1問 小問集合


センターレベルの基本的な出題です。満点通過しかありえません。


第2問 イオン交換樹脂とアミノ酸の等電点

イオン交換樹脂は決まった内容しか出題されないので、事前にちゃんと勉強していればできるはずです。
アミノ酸の等電点も電気泳動とからめる出題が増えていますが
私のYouTube講義でも扱っていますから基本をしっかりマスターしておけば高得点ゾーンだったと思います。


第3問 糖

これまた、基本的な出題です。
合格点は70~75%程度。

おわりに

2016年には活性化エネルギーに関し、アレニウスの式が出題されました。
見慣れていないと解き辛い問題ですがその他はごくごく基本的な出題ですから
合格点を取るゲームと割り切って作業をすれば良いと思います
聖マリの化学恐れるに足らず!です。
受験生の皆さんの合格をお祈り申しあげます。









本田 哲生
本田 哲生
医学部特訓塾代表。化学科講師。東京大学教育学部卒業。東京大学理科二類に在籍中の1992年から,杉並区阿佐ヶ谷の地で大学受験の専門塾を設立。30年以上,大学受験の指導を続けている。どうしようもないダメな生徒を自宅に下宿させ国立大学医学部に合格させたことを契機に,医学部受験指導を開始,医学部受験指導も23年に及ぶ。2008年に小柏先生と共に医学部特訓塾を立ち上げ現在に至る。医学部特訓塾代表であり,同時に現場に立ち続ける化学講師でもある。

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