授業風景

私大医学部の後期日程での合格の掴みとり方

医学部受験生の皆さん、こんにちは!医学部受験予備校 医学部特訓塾 代表兼化学講師の本田です。今回は後期日程の合格の掴み方について書かせて頂きます。


目次[非表示]

  1. 1.後期入試の概要
  2. 2.後期入試の合格の仕方
    1. 2.1.英語について
    2. 2.2.数学について
    3. 2.3.理科について
      1. 2.3.1.物理
      2. 2.3.2.化学
  3. 3.まとめ


後期入試の概要

先ず,2025年度の後期日程について書き出してみます。

2/22(土) 近畿大学医学部(定員5名)
2/23(日) 東邦大学医学部(統一入試定員約3名)
2/27(木) 獨協医科大学(定員15名)
2/28(金) 日本医科大学(定員33名)
3/  1(土) 埼玉医科大学(定員20名)・昭和大学医学部(定員18名)・関西医科大学(定員5名)
3/  3(月) 藤田医科大学(定員10名)
3/  4(火) 金沢医科大学(定員10名)・日本大学医学部(15名)
3/  6(木) 聖マリアンナ医科大学(定員約10名)
3/  8(土) 久留米医科大学(定員約5名)
3/10(月) 大阪医科薬科大学(定員15名)

当然ながら前期日程よりも定員は少ないですね。

しかし,後期入試は実は大きなチャンスです。
その理由は,前期に合格を掴んでいる受験生は,日本医科大や昭和大医学医学区,大阪医科薬科大学,関西医科大学など,いわゆる偏差値上位校を除けば受験してきません。大半は前期全滅組が相手です。その多くは前期入試で疲れ果て,気持ちも弱っています。だからチャンスなんです!
実際に2月中に医学部特訓塾(医特)の説明会に来た半数近くが「後期に出願はしていますが…」という感じで予備校探しを始めています。つまり,まだ気持ちを切らずに勉強しまくっている受験生はさほど多くはない,ということなのです。確かに例年の入試倍率をみると後期試験は超高倍率ですが,倍率と同等の難易度ではない,ということを受験生の皆さんには知っておいて頂きたいと思います。

後期入試の合格の仕方

次に,実際の後期入試の合格の仕方について書かせて頂きます。

英語について


まず,正直なことを申し上げますが,今日から試験当日までに,英語が飛躍的に成績が伸びることはあり得ません。長文が急にスラスラ読めるようになる,ということはないでしょう。ただし,英語は離れている時間が長くなると学力が低下してしまうので,英語の勘を鈍らせないようにキチンと勉強をしておかないと危ういですから,受験直前期と同じように毎日しっかりと英語に取り組む必要があります。身近に個別指導などを受けられる環境があれば,個別指導を受講しておくことも有効な手段だと思います。
 


数学について

2025年の私大医学部の前期入試では数学が難化した大学が多かったですね。特に空間における立体図形の出題が多く,予備校の解答速報もアップまでに時間を要している日も多かったように感じました。プロ講師でさえ,悩む問題も多かったですね(明らかな出題ミスもありましたが(笑))。ハッキリ言って,上位校を受験する生徒以外では,そのような難易度の高い問題は解く必要はありません。特に後期入試では,捨てるべき問題はしっかりと捨てて,取るべき問題をしっかりと解けるように準備をすべきです。典型問題が出てきたら確実に仕留める,という準備をしておくことが後期対策になると思います。
 


理科について


物理


2025年の私大医学部の前期入試では,物理が難化した!という声を多く耳にしました。まあ,この数年,「物理選択者バブルですか?」という程,物理が易しい年が続いていたので,正常化しただけかもしれませんが,ここ数年と比べると物理は明らかに難化したようです。後期入試でも同じような難易度で出題される可能性が高いため,数学同様に取るべき問題はしっかりと取れるようにしておく,ということが最も重要です。


化学


私が担当する化学は逆に今年はかなり易しめでした。問題が持ち帰れない大学では,生徒達から聞き取り調査をしましたが,やはり相当簡単だったようです。無機では「鉄」が大流行しましたね。前期と同じ問題は出ないでしょうが,流行ですから,一応鉄に関する知識は見直しておくことが肝要です。同時に,他の分野でも知識をしっかりと固めておくことが大切です。また,濃度の換算公式を使うとすぐに解けるんだけど…という問題もあちこちで見受けられました。残念ながら私の経験に基づく推論ですが,濃度の換算公式をきっちり教わっている受験生は全体の30~40%程度で,半数以上の受験生が「濃度の換算公式」を公式化できておらず,無駄に時間をかけて解いているようです。
前期では例年よりも易しめな問題が出題された医学部がほとんどでしたが,分量自体はそこそこある場合も多く,公式化できるところは公式化して時間を短縮しておかないと,医学部入試は勝ち抜けません。そんなことに留意して勉強して欲しいと思います。
 


まとめ

まあこんなことを書いてみましたが,私が受験生だったら,
「そんなこと言われたって自分では公式化できないですよ!」と文句を言ったと思います。
勿論です。だから,医特では2025年も無料の後期対策講座を実施し,その中で公式化して欲しいところの話も言及する予定です。詳しくは医特ウエブサイトの「イベント情報」から入って下さいね。
また,今年受験して問題冊子を持ち帰ることが出来た大学の問題は解答速報のページに入って解答速報を入手して,是非復習しておいてくださいね。今年のトレンドを感じることが出来るし,自分の弱点にも気付くと思います。
以上、色々書きましたが,受験生の皆さんのご検討をお祈り申し上げます。

本田 哲生
本田 哲生
医学部特訓塾代表。化学科講師。東京大学教育学部卒業。東京大学理科二類に在籍中の1992年から,杉並区阿佐ヶ谷の地で大学受験の専門塾を設立。30年以上,大学受験の指導を続けている。どうしようもないダメな生徒を自宅に下宿させ国立大学医学部に合格させたことを契機に,医学部受験指導を開始,医学部受験指導も23年に及ぶ。2008年に小柏先生と共に医学部専門予備校である医学部特訓塾を立ち上げ現在に至る。医学部特訓塾代表であり,同時に現場に立ち続ける化学講師でもある。

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