2025年度 医学部入試【英語】 後期試験に向けて
2025年度 医学部入試 前期試験の1次試験がすべて終了しました。
今回は後期試験の対策として、医学部受験の前期試験で出題された
英語長文の内容のいくつかをまとめていきます。
目次[非表示]
テーマ1「高齢化」について
「高齢化」にまつわる長文が、帝京大学、日本医科大学、埼玉医科大学で出題されました。
□ 帝京大学
健康寿命の増加により、元気な高齢者が増加していることについて
□ 日本医科大学
医療の発展に伴う、長生きしすぎることの弊害と理想の人生の終わり方
□ 埼玉医科大学
認知症患者の発症数が減少していることと、脳の大きさの関係について
テーマ2「健康に影響を与える要因」について
また関連して「健康に影響を与える要因」にまつわる長文としては
□ 帝京大学
ヨガの効用について
□ 久留米大学
睡眠不足が心身にあたえる影響
□ 藤田医科大学
「手を握る・つなぐこと」の効用について
□ 埼玉医科大学
「孤独な状態」が与える影響について
□ 東海大学
食物に含まれる栄養価の現象と疾病の関係について
などの出題がありました。
テーマ3「科学技術の発展」 について
「科学技術の発展」に関する長文は、帝京大学、東北医科薬科大学、近畿大学、慶應大学
で出題されました。
□ 帝京大学
Chatbot(自動でテキスト返信をするプログラム)の活用方法
脳波でデバイスを制御できる技術について
□ 東北医科薬科大学
ナノテクノロジーによる医療
□ 近畿大学
AIが生成するディープフェイクについて
宇宙衛星が太陽光をマイクロ波に変え、地球へ照射するというエネルギー産生方法
□慶應大学
AI Chatbotが答えの分からない質問にも回答してしまうことについて
テーマ4「広く知られているが、実は誤解かもしれない?」
また、「科学」に関しては
□ 昭和大学
科学=真実という誤解 科学が証明したことが暫定的なものに過ぎないこと
□ 聖マリアンナ医科大学
右脳タイプと左脳タイプというのが誤解であること
□ 近畿大学
「現在の進化論の内容を修正する試み」
など「広く知れ渡っているけれど、実は誤解や勘違いを含む」というパターンの出題もあった。
このパターンの長文は、読解していく途中で混乱しないよう注意が必要。
似たパターンでは
□ 東北医科薬科大学
ステレオタイプについて(文法の正誤問題)
□ 久留米大学
女性の月経、閉経に対する固定観念
など、「固定観念」に関する長文の出題も見られた。
その他のテーマについて
その他のテーマについては、
□ 獨協医科大学 日本大学N方式
「SDGs」に関する長文
□ 東京医科
「日本の子育てと労働環境」
□ 獨協医科大学
絶滅の危機にある少数言語について
□ 日本大学N方式
現代に生き残っている少数派の狩猟採集民族について
など、時事問題・社会問題・文化に関する出題も見られた。
また、話題を問わず、英語長文の出題でよく見られる
「ある仮説」「証明するための実験」「結果と考察」
という構成もよく出題されています。
後期試験の対策としてやるべきこと
ここまでの内容を参考に、後期試験対策としては
1.まず医学部受験 前期試験で解いてきた問題の復習・やり直し
2.単語・熟語・文法など知識・暗記の再確認
3.これまでの勉強で解いてきた、上記の出題内容と類似した英語長文の読み直し
これらを試験までに着実にこなしていくことが大切です。
もちろん、英語長文の問題については、前提知識がなくとも正解にたどりつくこともできます。
ですが、英語がニガテな受験生は、類似した内容の英語長文をもう一度やり直すことで
似たような文章構成に気が付き、読解の速度と正確さを高めることがしやすいので
これまで医学部予備校や塾で読んだことのある長文を、再度、読み直してみましょう。