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2025医学部入試 もし圧迫面接だったら・・・

2025年度医学部入試は中盤戦に入り始めました。

今週半ばからは、早くも国際医療福祉大学で、今週末には岩手医科大学、杏林大学でも2次試験がスタートします。

今回は、2次試験の面接試験に臨むにあたって知っておきたい「圧迫面接」について説明します。


目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.なぜ圧迫面接をするのか?
  3. 3.圧迫面接でこれだけは注意!
    1. 3.1.「圧迫面接=自分が試されている」と考える
    2. 3.2.心を折られないように
    3. 3.3.反抗心を見せないように
  4. 4.まとめ
  5. 5.面接の練習方法


はじめに

みなさんは、なぜ医学部入試で「圧迫面接」が行われるのだと思いますか?

面接官の性格が悪いから? 面接官のストレス発散?

それは断じて違います。


面接官は

「あなたがどれだけプレッシャーに耐えられるのか?」

「プレッシャーのかかる場面でも、きちんとコミュニケーションを取ることができるか?」

を見るために、あえて「圧迫面接」をするのです。

過去の受験生たちからの聞き取りでは、同じ年度に同じ医学部を受験していても

「通常の面接」だった生徒と「圧迫面接」だった生徒が、実際にいました。

ということは、そこに何かしらの意図が存在していることは明らかです。



なぜ圧迫面接をするのか?

たとえば、あなたが人を評価する側だったとき

筆記試験・小論文の点数が全く同じであるAさんとBさん、どちらか一方だけを合格にする場合に

何を判断基準にしようと思いますか?

推測ではあるので、100%断言はできませんが

おそらくこういった状況で圧迫面接が必要とされているのだと考えられます。

筆記試験・小論文以外にも、明確に差をつけられる試験として「圧迫面接」が必要とされる場面。

それはつまり、「今、目の前の受験生を、筆記以外の何かで差をつけたい」という意図があり

そこから逆算して考えられるのは、上記の例のように

「あなたと他の受験生の差が小さい=合否のボーダーライン前後に位置している」

という可能性がある、ということになります。

これを、大学側から考えた場合には

筆記試験の成績が優秀な受験生には「通常の面接」で、大きな問題がないかを確認し

筆記試験の成績がボーダーライン前後である受験生には、さらに「圧迫面接」で明確に差がつくように評価をする。

という違いにも、ある程度、合理性があるように見えませんか?

事実、先ほど書いた、同じ年度同じ医学部を受けた2人の塾生はそれぞれ

「通常の面接」だった生徒が正規合格、「圧迫面接」だった生徒は補欠合格(のち繰上り合格)

という結果でした。



圧迫面接でこれだけは注意!

では、具体的に「圧迫面接」だったときの注意点について、以下に挙げていきます。

本番に備えて心の準備をしておきましょう。


「圧迫面接=自分が試されている」と考える

ここまでで説明した通り、今、あなたが「圧迫面接」をされているのは

医学部側が「それをするに値する=合否のボーダーライン前後にいる」可能性がある

ということになりますから、どんなに嫌な追及のされ方をしていても

心の中では「今、自分を試してくれているんだ」とポジティブに捉えましょう。


心を折られないように

どんなに嫌な追及の仕方をされても、決して諦めてはいけません。

黙ったり、泣いてしまったりせず、何とか相手の質問に答えを返すことだけ考えましょう。

場合によっては、面接官側の言い分を丸ごとと受け止めてしまい

「その点については、自分の考えが未熟だったと今感じています。申し訳ありません」

と、あえて退くことも必要でしょう。

ただし、よほどの答えミスでない限り、1回目から退くことはさすがにやめましょう。

最低1回は、自分の考えをきちんと伝える努力はみせるべきです。


反抗心を見せないように

一方、相手に質問に答えようと躍起になりすぎたり

あるいは、面接官の追及の仕方にカチンときてしまうこともあるかもしれません。

しかし、その際にはその反抗心を、決して態度・口調に出してはいけません。

普段から親に反抗的な態度をとったり、言葉づかいの悪い受験生は

そういった感情が顔や口調に出やすいので、特に注意しましょう。

※そもそも、いまだ親に反抗的な態度を取っている時点で、あなたはまだまだ子どもであることも、ついでに自覚しておきましょう。

何度も言いますが、面接官はあなたを適正に評価をしたいから、あえて「圧迫面接」をしているのです。

なにも好き好んでケンカを売っているわけではないのですから、その点を十分理解して

こちらもできるかぎり温厚な態度・受け答えを維持しましょう。


まとめ

圧迫面接について、いろいろと書いてきましたが

とにかく心がけてほしいのは

「今、自分は試されている!チャンスなのだ!」とポジティブに捉えることです。

圧迫面接というのは、受験生にとって心理的プレッシャーがかなり大きく

また嫌な追及をされる点で、ネガティブな印象を持ちがちですが

面接官側も、圧迫面接をする意図・理由があることを理解し

ていねいに答えを返すことに集中しましょう。

面接の練習方法

どんなに自信がある人でも、必ず「対面での模擬面接」をすることです。

実際に声に出して面接をしてみると、意外とスムーズに話せないケースも多くあります。

さらに、必ず「フィードバックをもらうこと」も大切です。

自分では気が付けない、話し方のクセや内容の改善点を、誰かに見つけてもらいましょう。



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池谷 悠
池谷 悠
医学部特訓塾 英語科・文系科目主任講師。上智大学卒業。代表本田のもとで受験生時代を過ごし、卒後は代表とともに受験生指導に携わるようになる。自身も勉強がニガテであったことから、生徒のニガテに共感しながら指導することを信条としている。英語、国語、小論文、面接対策と文系科目を幅広く指導できるため、さまざまな視点からの見方を話してくれる先生として生徒からの信頼も厚い。特に英語長文や現代文では、話題に左右されない「普遍的な読解」を心がけた指導を得意としている。

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