
医学部専門予備校の体験授業とは?
医学部受験生の皆さん、こんにちは!医学部特訓塾代表の本田です。
今回は医学部専門予備校,医学部受験予備校における体験授業についての分析と,医特の体験授業に対する想いや考え方について書かせて頂きます。
これを読んで頂き,医学部受験生の皆さんの医学部受験予備校,医学部専門予備校の選び方の一助となれば幸いです。
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体験授業とは
医学部受験予備校に限らず,ほとんどの予備校では,その予備校の授業力や指導力を生徒さん達に知って頂く目的で,入塾手続きをする前に,無料で授業を体験できる「体験授業」を実施しています。大手予備校などの場合は体験授業をやらずに強気に「春期講習会」を受けなさい,という態度のところが多いようですが,そこまでのブランド力のない医学部受験予備校,医学部専門予備校は,基本的に無料で受けられる体験授業を実施しているところがほとんどです。
私達,医学部特訓塾も他の医学部受験予備校,医学部専門予備校と同じように無料の体験授業を実施しております。
この体験授業では色々と気を付けるべきことがあります。それを以下で分析していきます。
体験授業で気を付けるべきこと
体験授業の良し悪しは,予備校探しをしている受験生の皆さんにとって,その予備校を選ぶかどうかを決めるにあたって重要なポイントになります。従って各予備校では,体験授業を実施する場合,その予備校で教えている講師の中でも評判の良い先生に体験授業を担当してもらうことになります。
ですから,体験授業はどこの予備校を見比べても,「こりゃ酷い…!」という授業はほとんどなく,受験生から見ればどの予備校も良い指導をしてくれるように見えるはずです。
しかし,この体験授業,実はキチンと分析しなければならないことが山ほどあるのです。
体験授業を担当した講師は本当にあなたを指導してくれるのか?
規模の大きい予備校では,体験授業を気に入って入塾しても,実際の本科コースが始まると,「体験授業で習った講師が自分の授業を担当していない!」ということになるケースが非常に多いです。酷い場合には,自分の通う校舎にはその講師が出講していない,ということもあるようです。その講師の授業が気に入って予備校を選んだはずなのに,実際にはその講師に担当してもらえないとなると,予備校に通うモチベーションは一気に下がってしまいます。
こんなことにならないためにも,体験授業を受ける際には,実際に自分が配属されるクラスにその講師が担当するのかどうかを念入りに問い合わせ,キチンと言質を取っておくことをお勧めします。
体験授業を担当した講師はその予備校だけで教えているのか?
多くの医学部受験予備校,医学部専門予備校では,「プロ講師」と呼ばれる非常勤講師が多数在籍しています。
予備校のパンフレットを見比べてみれば一目瞭然ですが,同じ講師があっちの予備校にもこっちの予備校にも所属しているなんてことはよくある話です。プロ講師でも人気の高い講師は色々な予備校から週1日で良いから出講して欲しいと頼まれるものですし,プロ講師の側も一つの予備校だけにしか所属していないと,2025年の1月に起きた「ニチガク倒産」事件のようなことがあった場合,生活に困窮する羽目になりますから,リスク軽減のためにも複数の予備校に出講していることは多いものです。
このような事情を知って体験授業を受けてみれば,その講師を気に入った場合でも,その予備校を選ばず,他の予備校でその講師の指導を受けるということも可能になります。
大手予備校でも教えている講師が本当に良い講師なのかは疑問
だいたい大したことのない予備校に限って,「ウチの予備校には大手予備校で教鞭を執っている講師が所属しています」なんてことを声高にパンフレットに謳ったり,ウエブサイトに書いたりするものです。
そもそも大手予備校の人気講師であれば,大手予備校は校舎数も多いですから,その先生が他校に取られないように,色々な校舎に出講してもらってでもその先生を囲い込みます。逆にさほど人気のない講師であれば,安く買いたたき,数合わせ要因としてしか扱わないので,大手予備校からの縛りも弱く,他校に出講しやすい状況なのです。
こんなことをハッキリと書くと多くのプロ講師に嫌われてしまいますが,大手予備校で週数日しか仕事がない講師が医学部専門予備校,医学部受験予備校で仕事をしているのです。だから「ウチには河合塾で教えている講師が在籍しています」「ウチには駿台で教えている講師が在籍しています」という宣伝があったとしても,その講師は河合塾や駿台予備校ではさほど大事にされていない講師でしかないのだということに気付いておきましょう。
医特の体験授業とは
2月・3月の新年度の生徒募集期では,医学部特訓塾では毎週月曜日~水曜日まで,化学・数学・英語の体験授業を実施しており,入塾を検討して下さる生徒様には原則として3科目全てを受講して頂いております。
月曜日は午後1時から午後6時まで化学を実施しています。
火曜日は午後0時から午後5時まで数学を実施しております。
水曜日は午後1時から午後6時まで英語を実施しております。
3科目全てを受講して頂きたいという理由は,1科目で医特を気に入ったとしても,主要な他の科目で医特と合わない!ということがあったらお互いに不幸になりますから医特を選ぶべきではありません。しっかりと判断して頂くために,特に生徒様と多くかかわるであろう主要3科目のメインの講師(私達3名は必ず生徒様の担当をします)の授業を体験して頂き,判断をして頂きたいと考えております。
「体験授業を1日で一気に受講したい!」という声があるのは存じておりますが,医学部特訓塾の体験授業は各科目とも約5時間の指導を実施しており,一日に複数の科目を受講して頂くことは,物理的に無理があります。ですから3日間に分かれてしまうということはやむを得ない状況なのです。
短い時間のショーでは指導の良し悪しなんて分かる訳がない!
予備校の多くは体験授業を60分だとか90分だとかコンパクトにする傾向にあります。それは,短い時間であれば「魅せる」ショーのような鮮やかな授業が出来るからです。しかし,医学部特訓塾では,実際に入塾したら朝から晩まで指導をするのに,短い時間で鮮やかな授業ショーを見てもらい,生徒を丸め込むことは誠実ではないと考えており,実際に受ける授業と同様の形式の授業を行って上で,医学部特訓塾の特徴的な指導システムの復習プリントや居残り演習がどういったものなのかをイメージできる体験授業を実施しております。
特に私(本田)が担当する化学では,未修者でも理解できるような基礎講義からスタートして,実際の入試問題が解けるようになるところまで指導しますので,体験授業でもそれを可能な限り本科の授業と同じような雰囲気で実施する,ということを心がけております。
医特の「体験授業」に対する「想い」とは?
ハッキリ言いますが,医特の指導は万人に受けるとは私は思っていません。
大手予備校に通うべき生徒さんにはその旨お伝えしていますし,医特の面倒見主義のシステムは,ライト感覚に予備校に通いたいと思っている生徒様には向いていません。面倒見が良いということは,逆を言えば放っておいてくれない,ということですから,勉強法の動画で錯覚して,「受験勉強なんて,動画見ながら何とか上手く行くだろう」とお考えの生徒様には絶対に合わないと思っております。
だから,私は入塾説明会で,医特が合うか合わないかは体験授業でしっかりと判断して下さいね,と申し上げておりますし,ライト感覚には終わらないよ,ということをお伝えするために,体験授業でもしっかりと長時間の指導をさせて頂いているのです。
しかし,その一方で,貴重な時間を割いて医特の体験授業に来て下さった生徒様には,せっかくのご縁ですから,「自分の何がいけなくて成績が伸びなかったのか?」を自覚できるように指導を致しますし,他校を選んだ場合でも,「化学が出来るようになるためには,こんな風に努力をしなければいけないんだよ,今日習ったようなやり方を一年間続ければ良いんだよ」,ということが分かるように徹底的に指導をさせて頂いております。
私達,医学部特訓塾では「本気の挑戦が未来を変えることを証明する」というモットーで一丸となって仕事をしております。ですから,体験授業だけのお付き合いになるかもしれない生徒様に対しても一期一会の気持ちで,本気になって指導をさせて頂いております。
医師になるということは,そんなに甘い事じゃない。他人に対して全力を尽くすということはこういうことなんだよ!というそんな想いを,言葉にはしませんが,体験授業の指導を通じて伝わったらいいなぁと思って,指導を行っております。
医特の体験授業を受けることで他校も判断しやすくなる!
医特の体験授業は,一方通行の講義では終わらない徹底的な指導が行われます。講義の部分では,分かりやすさ,間の取り方,緊張感などを見て頂ければよいですし,個別に問題を解かせながら指導する際には,
「面倒見を見るというのがどういうことなのか?」
「目配りをするというのはどういうことなのか?」を体験して頂くことが出来るはずです。
医特の体験授業には色々な要素が詰まっていますから,医特の体験授業を受けて頂ければ,他校の体験授業を見る時に,判断基準にできると思います。
「医特ではあんな風にやっていたけど,こっちの予備校の方が的確に説明しているなぁ」とか,「こちらの予備校の方が面倒見がよさそうだなぁ」などと判断して下されば良いのです。ですから,是非とも医特の体験授業に参加してみてください。といっても受験エリートの方はそんな寄り道をせず,駿台か河合塾に直行されることをお勧めしますが(笑)。
以上,色々と書いて参りましたが,医特の体験授業に是非ご参加ください!ということが一番言いたかったことです。医学部に進学したい受験生の皆さんとお目にかかることを楽しみにしております。